食の原体験
ふかしいも(さつまいも:味付けは塩)、ふかしいも(じゃがいも:味付けは砂糖醤油)、トウモロコシ、団子(味付けはみたらし)などが、私の子どもの頃の主なおやつでした。せんべいやかりんとうなども食べましたが、ほとんどが畑のものや果樹だったように思います。子どもの頃といっても、10歳頃までだったように思います。
10歳ごろまでに何をどのように、誰と食べたかがその人間の大きく影響するといわれています。食は、それが満たされていたか否かはあっても、人との関わりが付いて回るものです。ですから、食の思い出といっても、思い出したくなる記憶とそうでないものがおのずとあるでしょうし、子どもの頃の記憶が自身を勇気づけるものでありもすれば、逆に自身を苛まされるものであったりもするのです。
私の食の記憶に必ず出てくるのは、祖母の姿です。人は記憶を自分の都合のいいように変化させるところがあるということですから、私も古い古い記憶を、自分の都合のいいように美化している面もあるのかもしれませんが、食べ物を介しての祖母との思い出は懐かしく、温かい記憶です。
10代中盤から20代前半まで、食に関しては決してほめられた食生活を送ってきたわけではありませんが、自身が人の親になり、子どもに何を食べさせたいかと考えた時に、思い出されてくるのは幼少期に自分が祖母に食べさせてもらったものが多かったのです。
中でも、私は、祖母の作る「いがまんじゅう」が大好きでした。「いがまんじゅう」は、私の田舎である、埼玉県の北部地域の名物ともなっているものですが、こしあんの饅頭のまわりに赤飯がまぶしてあるものです。これは、周期的に無性に食べたくなります。
皆さんはいかがでしょう?幼少期の食の思い出・・・食の原体験といえるものがありますか?
家庭での食でも、保育園における食でも、人とのつながりを感じられる食の体験を子どもたちにたくさん経験してもらいたいと思います。食は毎日の営みですから、日々の繰り返しの中で子どもたちが、人のこころを感じて大きくなっていってほしいと願っています。
それが、大人になった時に、自分を支えてくれる柱の一つとなってくれると思うのです。
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